その20　『成人式を振り返ります-後編（2）』（平成28年1月21日市公式Facebook投稿）

「成人式を振り返ります―後編（2）」

 　1月の『50周年まめちしき』は、シリーズで、いわき市の成人式について振り返っています。

　市が新成人に贈る記念品も変化してきました。

　右の写真は今年(平成28年)の成人式のもので、晴れ着姿の新成人に記念品「生活トラブルを防ぐ本」を手にしていただきました。

　合併前は、旧市町村ごとの工夫が見られます。昭和32年の成人式では、平市、磐城市、勿来市などで手ぬぐい（磐城市のものは「成人」と染め抜かれていたとか…）、内郷市では印鑑、常磐市ではネクタイピン（男性向け）とブローチ（女性向け）などが贈られたとあります（昭和32年1月15日付『いわき民報』）。

　新市発足後は、成人証書をつづり込んだアルバムを長く贈ってきました。表紙のデザインには変化があり、昭和51年には市の花つつじが、平成2年にはいわきマリンタワーがデザインされていました。

 

　左の写真は、昭和51年の成人式に贈られた記念アルバムです。

 

 

 

 

 

 　右の写真は、平成2年の成人式に送られた記念アルバムになります。その年、その年で表紙の写真も変わっています。

  

　平成9年に一度だけ市制施行30周年記念のイメージソング「想いひとつのハーモニー」のCDに変わり、翌年の平成10年からは、今後の生活の参考になるよう「マナー事典」を贈っています。

　現在も、記念品は毎年内容を検討し、今年は「知っておかないと大変なことに！生活トラブルを防ぐ本（東京法規出版）」を贈りました。新成人の皆さん、どうぞお役立てください。

　ちなみに、成人証書は平成13年に廃止となりましたので、お持ちの方は貴重ですよ。

 

　左の写真は、平成12年の成人式で贈られた記念品マナー事典になります。

 

　そのほかにも、市では成人式にさまざまな工夫をしてきました。

　開催日についても、改正国民祝日法（ハッピーマンデー法）によって、成人の日が1月第二週の月曜日に変更になった平成12年のみ、月曜日に式を実施しましたが、翌平成13年からは、現在のかたちである、前日の日曜日の開催に変更しています。これは、仕事や学業で市外に住む新成人が式に出席しやすいように配慮したものです。

　また、過去には、仕事や学業での事情で式に出席できない方のために、市政情報を電話音声で案内するサービス「いわきテレホンガイド」（平成21年3月に提供終了）に、「二十歳の記念日を迎えて」と題する市長のメッセージを用意して流しました。平成6年は、1月31日までサービスを実施し、多くの利用がありました。

　東日本大震災以降は、他市町村から市内へ避難していて出身市町村の成人式に参加することができない方から、いわき市の成人式への参加希望を受け付けています。

　その際、記念行事が同窓会形式などではない開催地区への出席を案内するなど、参加のしやすさも工夫しています（今年も平地区以外の12地区では、出身中学校ごとのテーブルを設けたり、小中学校時代の恩師を招いたりする同窓会形式の記念行事が行われました）。

　右の写真は、今年(平成28年)の川前地区での成人式の様子です。川前地区では、今年から会場内に両親や家族の席を用意して一緒に祝う試みや、小中学校時代の恩師を招いて模擬授業形式の記念行事を行ったりしました。

 

 

 

 

　左の写真は、今年の小名浜地区での成人式での一コマ。記念行事は立食パーティー形式の同窓会でした。

 

 

 

 

 

 

　前編3回、後編2回の計5回シリーズで振り返ったいわき市の成人式、いかがだったでしょうか？このあゆみは、まさに、いわき市という地域の望ましい成人式のあり方を、検討、模索し続けた歴史といえそうです。

　これからも、成人式は時代に合わせてそのかたちを変化させていくかもしれません。でも、いわき市の大人社会が、新成人の皆さんを温かく歓迎していることは変わりませんから、これからこの土地で大人になる皆さん、どうぞ成人式を楽しみにしていてくださいね♪

〔担当〕市制施行50周年記念誌プロジェクト