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その11 『新市の豆知識』(平成27年10月14日市公式Facebook投稿)

登録日:2015年10月14日

「新市の豆知識」編

新市の豆知識記事

 「元祖まめちしき記事『新市の豆知識』をご紹介します」

 隔週水曜日にお送りしている「50周年まめちしき」ですが、その元祖ともいえる記事が、いわき市誕生のころの「広報いわき」にあります!

 元祖まめちしき記事は、「新市の豆知識」として、昭和41年10月発行の広報いわき第1号から、昭和44年3月発行の第29号まで、何度かの休みを入れて全25回にわたって掲載されました。主な内容は、新しいいわき市についての統計の話題や、市内に新しく整備された施設の紹介などで、市民の皆さんに新市を身近に感じてもらおうとする記事です。

 いわき市は、14市町村が大同合併して誕生したマンモス市でしたから、まめちしき記事の中には「いわき市が日本一!」という内容が何度も登場します。

 まず、市の面積(昭和41年10月号「新市の豆知識(1)」)。それまで札幌市が1,008平方キロメートルと全国で最も広い市でしたが、いわき市が1,223平方キロメートルとなり第1位になりました。順位が入れ替わり、いわき市以下は、第2位=札幌市、第3位=芦別市、第4位=紋別市、第5位=稚内市と北海道内の市が続きましたので、いかにいわき市が大きかったかがわかりますね。ちなみに、平成17年から18年をピークに進んだ平成の大合併によって、広域市が多く誕生し、現在いわき市の広さは、第12位(平成27年4月1日現在)です。

 次に駅の数(昭和42年5月号「新市の豆知識(8)」)。当時の商工観光課の調査では、「市内にある国鉄駅は十四で全国の市の中で一番多い」とあります。現在は他に広域市が増えたことや、都市部に駅が多くできたことなどで、順位を落としています。

 また、昭和42年当時の乗降客数について、市内の駅の「一日乗降客は、約六万八千八百七十二人」で、最も利用者の多い平駅(現在のいわき駅)は「一日平均二万四千九百二人」とあります。平成26年のJR東日本の統計によれば、いわき駅の1日平均の乗車人員(いわき駅で乗車した人の数なので、降車した人の数は含まれません)は、5,019人ですので、現在に比べて利用者は2倍くらい多かったのではないかと想像できます。

昭和47年4月の小名浜魚市場 続いて、漁港の数(昭和42年6月号「新市の豆知識(9)」)。当時の企画班の調査で、市内の漁港は「南から…勿来港をはじめ、植田、剣浜、小名浜、江名、中之作、豊間、沼之内、四倉、久之浜港と十港あって」全国で一番多い、とあります。植田港とよばれているのは、現在の小浜港です。剣浜港は、大剣工業団地造成により、昭和47年11月に剣浜漁業協同組合が解散、昭和48年3月に共同漁業権が放棄されて港の利用がなくなったので、その後廃止されました。

 「左の写真:小名浜魚市場の魚計量・施設めぐり(昭和47年4月、いわき市撮影)」

 

昭和49年5月の1号ふ頭 昭和41年の市内の水揚げ量は約69,700トン、水揚げ金額は、36億4,900万円で、「立派な市営魚市場も完成して今後の発展が約束されています」と記事は結ばれています(今年3月、新しい魚市場が完成して、ここでいう魚市場は半世紀近い役目を終えました)。この記述の通り、水揚げ量は、昭和59年のピーク(水揚げ量276,856トン、水揚げ金額182億1,000万円)を迎えるまでぐんぐん伸びていきました。

「右の写真:小名浜魚市場を1号埠頭から見る(昭和49年5月、いわき市撮影)」

 

 そして、「日本一」ではなく、「日本で唯一」と紹介された「いわき市営内郷牛乳処理所」(昭和43年1月号「新市の豆知識(15)」)。

昭和42年12月の市営内郷牛乳処理所

 内郷御厩町にあった市営の牛乳処理所は、「昭和三十一年四月旧内郷市当時に農業の酪農振興対策のひとつとして建てられたもので…全国五百六十四市の中で市営で牛乳処理を行っているのは他に類がなく、この内郷処理所だけなそうです」とあります。内郷牛乳処理所では、1日平均9,000本から12,000本のびん詰め牛乳が製造され、内郷地区の病院や学校、各家庭に1本19円で配達されていました(昭和43年当時)。

 記事の中では「うまくて安い内郷牛乳」と表現され、市民に愛されていたようですが、原乳や製造諸経費の高騰、民間企業の台頭などを理由に、昭和48年3月に事業廃止となりました。

 

 「新市の豆知識」からは、当時あまり例がなかった広域合併を果たした結果、さまざまな日本一が生まれて、ちょっとうれしかった気持ちが伝わってきます(笑)。それと同時に、市民の皆さんに新しい市を少しでも身近に感じてもらおうとする当時の職員の努力も感じられます。

 この元祖まめちしき記事に登場した話題については、さらに掘り下げる機会を作りたいと思いますので、どうぞお楽しみに♪

このページに関するお問い合わせ先

総合政策部 広報広聴課

電話番号: 0246-22-7402 ファクス: 0246-22-7469

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