コンテンツにジャンプ

カンピロバクター食中毒の予防について

登録日:2018年7月9日

カンピロバクターによる食中毒とは?

カンピロバクターとは?

ニワトリ、ウシ等の家きんや家畜をはじめ、ペット、野鳥、野生動物などの腸の中に存在するらせん状の細菌です。

どのくらい発生していますか?

近年、わが国で発生している食中毒の中で、発生件数が最も多い食中毒であり、平成26年では、全国で306件発生し、患者数は1,894名となっております。

症状は?

下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔気、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などです。
多くの患者は1週間で治癒し、通常、死亡例や重篤例はまれですが、若齢者・高齢者、その他抵抗力の弱い者は重症化の可能性が高いことに注意が必要です。
また、潜伏時間(食べてから症状が出るまでの期間)は1日から7日で、通常2日から3日といわれています。
さらに、カンピロバクターに感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合があることが指摘されています。

原因となる食品は?

(1) 鶏肉に関連する調理食品(調理過程中の加熱不足)

鶏レバーやささみなどの刺身、鶏のタタキ、鶏わさなどの半生製品、加熱不足といった鶏肉に関連する調理品

(2) 牛生レバー

(3) 二次的に汚染された食品

鶏肉などのカンピロバクターに汚染されている可能性のある食品の取扱い不備など

(4) 不十分な殺菌による井戸水、湧水及び簡易水道水

鶏肉はどの程度汚染されているのですか?

厚生労働科学研究食品安全確保研究事業「食品製造の高度衛生管理に関する研究」における、市販の鶏肉についてカンピロバクター汚染調査によると、カンピロバクター・ジェジュニが、鶏レバーから66.1%、砂肝から66.7%、鶏肉から100%検出されています。

牛レバーはどの程度汚染されているのですか?

同研究における、健康な牛の肝臓及び胆汁中のカンピロバクター汚染調査によると、胆嚢内胆汁から25.4%、胆管内胆汁から21.8%、肝臓から11.4%検出されています。

予防方法は?

(1) 加熱調理によりカンピロバクターを死滅させること。

食肉は十分に加熱調理(中心部を75度以上で1分間以上加熱)を行うこと。

(2) 汚染されている可能性のある食品からの二次汚染を防止すること。

  1. 食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行うこと。
  2. 食肉を取り扱った後は手を洗ってから他の食品を取り扱うこと。
  3. 食肉に触れた調理器具等は使用後洗浄・殺菌を行うこと。

牛の生レバーや生の鶏肉は安全ですか?

現在の食肉又は食鳥処理の技術では、カンピロバクターを100%除去することは困難とされています。
したがって、食中毒予防の観点から、若齢者、高齢者のほか抵抗力の弱い者については、生肉等を食べないよう、食べさせないようにしましょう。

外部リンク

 

このページに関するお問い合わせ先

保健福祉部 保健所 生活衛生課 食品衛生係

電話番号: 0246-27-8593 ファクス: 0246-27-8600

このページを見ている人はこんなページも見ています

    このページに関するアンケート

    このページの情報は役に立ちましたか?