健康を支える快適な住まいを目指して
登録日:2017年2月17日
アレルギーとは
人間の身体に細菌やウイルスなどの異物(抗原)が侵入すると、その異物に対抗する物質(抗体)が作られます。ふだん、免疫は外敵から身を守り有利に働くものですが、これが不利な方向(過敏に反応)に働くと、喘息やじんましんを引き起こします。この反応をアレルギーといい、原因となる物質をアレルゲンと呼びます。
アレルゲンには、吸入性と食物性のものがありますが、住居に起因するアレルゲンは吸入性のものです。
住宅内のアレルゲン
住宅内のアレルゲンとしては、
- チリダニ
- ハウスダスト
- カビ
- ペット
などが考えられます。
なお、発症してしまった場合は、何がアレルゲンになっているか病院で調べてもらうと、対策が取りやすくなります。
室内のチリダニ対策
1 チリダニの特徴
- 温度:25から30度前後を好む
- 湿度:60%以上を好む
- エサ:ひとのフケ、アカ、カビ、食べこぼしなど
- 生息場所:湿気を適度に含む畳、布団、カーペット、クッション、布製ソファー、ぬいぐるみ等
- 季節による消長:ダニ類は梅雨から夏にかけて繁殖します。ダニアレルゲン量は秋に最大になる傾向があります。しかし、最近の住居環境では、1年中繁殖することが可能です。
- 健康被害:ダニやその糞、抜け殻を吸い込むことによりアレルギーを起こします。
2 掃除の方法
- 床面に掃除機をかけることにより、ダニのえさやダニを取り除くことが出来ます。掃除機は最低週2~3回はかけるようにしましょう。
- ダニの破片をばらまかないよう、掃除機は高性能フィルターがついているものが良いでしょう。ホースの先を床にしっかりあてて、1平方メートルあたり20秒以上かけてゆっくり動かしましょう。畳1枚あたり30秒から1分かけて行います。
- 掃除機をかける時は窓を開け、換気を良くしましょう。
3 布団の管理
- 天気の良い日は布団を干しましょう。ダニは50℃、10分以上で死滅します。
- 布団をたたいた後は、ダニアレルゲンが表面に出てくるので、布団に掃除機をかけましょう。
- シーツや布団カバーは、こまめに洗濯しましょう。
4 畳の管理
- カーペット使用は控えましょう。カーペットにより畳が湿り、ダニが発生しやすくなります。
- 天気の良い日は窓を開け、部屋の風通しを良くして、畳など室内の湿気を取り除きましょう。
- 年1回は畳を上げて大掃除をしましょう。
室内のカビ対策
1 カビの発生しやすい環境
- 温度:20から35度前後
- 湿度:60%以上
- 栄養源等:手アカなどによる汚れ、壁紙および壁紙のノリ、結露した水等
- 健康被害:空気中を浮遊するカビの胞子や断片を吸い込むと、アレルギーの体質によっては喘息などを引き起こします。
2 湿度管理
室内の湿度は、30から60%を目安に管理しましょう。室内で洗濯物を干さない、加湿器を使いすぎないことが大切です。乾燥しすぎると喉の粘膜を傷め、カゼのウイルスが体内に侵入しやすくなりますので、湿度計を見ながら加湿、除湿を行いましょう。
3 浴室の管理
- 浴室は特にカビの発生しやすい場所です。アカや石けんのカスは、カビの絶好の栄養源です。よく洗い流すようにし、入浴後は湿気がこもらないように換気を行いましょう。
- 窓などに結露した水はこまめに拭き取るようにし、サッシの下部の排水溝も必要に応じて清掃しましょう。
4 カビ発生時の対処方法
- 消毒用アルコール、漂白剤、市販のカビ取り剤を使用して除去しましょう。除去する際は、窓を開け換気に注意し、マスクやゴム手袋を使用し、肌を露出しないようにしましょう。
- 畳に発生したカビは、ぞうきんに漂白剤(5%)をしみ込ませて、カビを拭き取り、最後に消毒用アルコールを噴霧しましょう。
- 市販のカビ取り剤を使用する時は、説明書をよく読んで使用しましょう。
このページに関するお問い合わせ先
保健福祉部 保健所 生活衛生課 環境衛生係
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