そのセキュリティ警告画面・警告音は偽物です!「サポート詐欺」にご注意!
登録日:2022年5月30日
あわてて電話をかけない!料金を支払わない!
いわゆる「サポート詐欺」(インターネットを使用中に突然「ウイルスに感染している」など偽警告画面や偽警告音が出て、それらをきっかけに電話をかけさせ、有償サポートやセキュリティソフトなどの契約を迫る手口)に関する相談が多く寄せられています。
最近はプリペイド型電子マネーによる支払いが急増し、契約金額の高額化や高齢者の被害が目立つ傾向がみられます。
そこで、相談事例を紹介し、消費者の皆様へ注意喚起を行います。
相談事例
1 警告画面や警告音がきっかけで電話したところウイルスの除去費用などを請求された
パソコンでインターネットを利用中に突然警告音が鳴り、ウイルスに感染しているので電話するようにとの警告画面が表示された。表示されたサポート窓口に電話をすると「ウイルスに感染しているので除去します。コンビニで3万5000円分のプリペイド型電子マネーを買って、番号を電話で伝えてください。このまま電話を切らずにコンビニに行ってください」と言われた。
指示に従いコンビニで購入したプリペイド型電子マネーの番号を伝えると「番号が間違っている。もう一度購入するように」と言われ、不審に思い電話を切った。
その後、専門業者にパソコンを見てもらったがウイルスには感染していなかった。
2 次々に料金の支払いを要求されてプリペイド型電子マネーで支払ってしまった
パソコンでアダルトサイトを見ていると、突然パソコンの操作ができなくなり、警告音とともに警告画面が表示された。表示されていた電話番号に連絡すると、大手パソコンOS会社(注)の出先機関を名乗る外国人の女性が出て、処理のためにとパソコンを遠隔操作された。
さらに、セキュリティソフトを入れるので、コンビニで7万円のプリペイド型電子マネーを購入するよう言われ、指示に従った。しかし、処理に失敗したとして、7万円分のプリペイド型電子マネーを追加購入するよう指示があり、結局、合計21万円分のカード番号を伝えた。
14万円は後で返金すると言われたが不安になり、大手パソコンOS会社に電話したところ「それは詐欺だ。ウイルスを入れられた可能性もある」と言われた。
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OS
「Operating System(オペレーティング システム)」の略であり、システム全体を管理し、さまざまなアプリケーションソフトを動かすための最も基本的なソフトウェアのことです。 パソコンには必ずこのOSが入っています。
3 コンビニの店員に詐欺と気付かされ被害に遭わなかった
パソコンでインターネットを利用中に、突然「ウイルスに感染した」と警告画面が出て連絡先の電話番号が表示された。慌てて電話すると、片言の日本語を話す人が出て、「解決するにはセキュリティソフトを契約するしかない」と強く勧められ、4万円のコースを申し込むことになった。
電話を切らずにコンビニへ行き、プリペイド型電子マネーを買って番号を伝えるよう指示され、指示通りコンビニに行った。購入前にコンビニの店員に事情を聴かれて経緯を話すと「詐欺の可能性がある」と言われ慌てて電話を切った。
トラブルの特徴と問題点
突然警告画面や警告音が出て消費者を不安にさせて連絡を求めてくる
「実在するパソコンのOS会社やセキュリティソフト会社などのロゴマークが警告画面に掲載されている」「一時的にパソコンの操作ができなくなる」「警告画面や警告音を消せなくなる」など、消費者を不安に陥れるさまざまな手法が使われます。
警告画面上の連絡先に電話すると不安をあおられ有償サポート等の契約を迫られる
電話に出た相手は、「ウイルスに感染している」「個人情報が流出してしまう」「パソコンが動かなくなる」などと不安をあおり、至急対応しなければならないと思い込ませる説明をします。
消費者が、遠隔操作によるウイルスの除去に同意し、消費者の端末が遠隔操作されると、警告画面が閉じて警告音が鳴りやむことから、消費者は相手を信用します。すると今度は「ウイルスに感染しないために有償サポート等の契約が必要」と迫り、消費者は契約を結んでしまいます。
プリペイド型電子マネーで支払わせるケースが急増中-次々と支払いを迫ってくる
プリペイド型電子マネーでの支払いの場合では、電話をつないだ状態でコンビニのプリペイド型電子マネーを購入させ、そのプリペイドカードのスクラッチ部分を削って表示される番号を伝えるように指示されるケースが多くみられます。
そして、消費者がコンビニに行っている間に、相手が消費者の端末を遠隔操作して、ウイルスの除去などしているようにみせるのが典型的なケースです。
また、一度支払うと、相手は次のような説明をして次々と支払いを迫ります。
- 伝えた番号が間違っていたので、プリペイド型電子マネーの番号がロックされた。
- 番号が間違っていた分は後で返金するので、新しいプリペイド型電子マネーを購入してほしい。
60歳以上の消費者の相談が増加中
年代では、60歳以上からの相談が5割を超えています。特に、70歳以上の消費者が被害に遭っています。
電話の相手とのコミュニケーションが難しい場合がある
警告画面に表示されるサポート窓口に電話をすると、外国人と思われる人が片言の日本語で応対するケースが目立ちます。
消費者へのアドバイス
「警告画面や警告音は偽物ではないか?」と疑い、警告画面に掲載された連絡先に電話しないようにしましょう
警告画面や警告音が出て、慌てて連絡してしまうと電話の相手がさらに不安をあおり、有償サポート等の契約を勧めてきます。
警告画面の連絡先には電話をしないようにしましょう。
警告画面や警告音が出ても慌てず、自分でパソコン等の状態を確認しましょう
<警告画面、警告音への対処方法>
警告音は慌てる原因になります。端末の音量調節を操作し、音量を「0」(無音)の状態にしましょう。
端末に導入しているセキュリティソフトで問題の有無を確認しましょう(セキュリティソフトは最新に更新しておきましょう)。
警告画面を消したいときは、インターネットブラウザ等を終了させます。
- 警告画面の 「×」ボタンで終了させる。
- 終了できない場合は、パソコンのキーボードのCtrl +Alt +Delete を同時に押して、「タスクマネージャー」を起動し、インターネットブラウザや問題となっているアプリだけを終了させる。
- パソコンの電源ボタンを長押ししてパソコン自体をシャットダウン(強制終了)させる方法もありますが、作業中で保存していないファイルは失われる可能性があります。
自分で判断できない場合は周りの人に相談しましょう
高齢者が被害に遭うケースが多くなっており、端末操作に不慣れであること、セキュリティの知識がないことにつけ込まれるケースもあります。
電話をする、料金を支払うなどの前に、周りの人に相談しましょう。
不安に思った場合やトラブルになった場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等へ相談しましょう。
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