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命を守るために!我が社の自衛消防隊!!

~ラトブ編~

登録日:2022年3月1日

『ラトブ』で消防訓練を実施しました!

 「自らの職場は自らが守る」を本旨とし、事業所等における自衛消防隊の果たすべき役割を認識してもらい、併せて災害発生時に自ら有効で適切な活動ができる自衛消防隊の育成、防火管理の強化及び市内の多くの事業所に対しての防火啓発を目的としています。

事業所の紹介

《事業所名》

ラトブ

《所在地》

いわき市平字田町120

《代表者》

株式会社ラトブコーポレーション 代表取締役社長 鈴木 雄大

事業所長のインタビュー

 弊社が管理しているビル「ラトブ」は常磐線いわき駅近隣のいわき駅前地区再開発により出来た再開発ビルです。
 地下2階から地上1階は駐車場となっており約400台が駐車できます。1階から3階は商業施設となっており、食品、雑貨、ファッション、サービス、飲食店等、約50店舗が入店しています。4階から6階は公共施設となっており、いわき総合図書館、いわき市民サービスセンター、いわき産業創造館、いわき商工会議所が開設しています。7階から8階は業務施設となっており、様々な企業の事業所が約15社入居しています。このように、多種多様な業種業態が混在している複合ビルであるため、利用者の目的や立場も種々多様であり全館で統一的、一元的に管理をすることは非常に困難であり、状況に合わせた繊細な対応をしております。
 防火防災に関しましては、一日平均約1万人の当館利用者を弊社職員だけでは管理できませんので、出店入居している店舗や事業所のご理解とご協力を得て、いざといった場合の任務を割り当てることで管理をしております。「人命を守る」という最優先事項が全館で一致しておることから各店舗や事業所等が、消防訓練には欠かさず参加し、真剣に取り組んでおります。

《ココがPOINT!》わたしたちが独自に防火防災に力を入れているところ!

 当館の自衛消防組織は通常の自衛消防組織とは異なっております。通常は占有者や店舗ごとに通報連絡員、消火員、避難誘導員、救護員、安全防護員を選任いたしますが、ラトブの場合、小さい店舗ですと従業員が常時一人から二人しかいなかったり、また、ラトブには定休日がございませんので、シフトの関係で選任している隊員が不在になることが多くございます。選任している従業員が不在では、災害が発生した際に自衛消防隊が正常に機能しないため、当館では店舗ごとに役割を分担し、災害が発生した際にその店舗で誰が出勤していても店舗ごとに決められた自衛消防活動を実施することとしております。
 この組織形態は平消防署予防係様のご指導を頂戴しながら協議を重ね、構築したものでございます。この組織形態をとることで、いつ何時、災害が発生しても円滑に自衛消防活動が行えると考えております。

今回、訓練をしてみて

自衛消防隊長のコメント

 今回は地震、そしてそれに伴う店舗火災及びけが人発生との想定で訓練を実施いたしました。
火災発生の場合は出火階及び直上階を最優先で避難させる必要があるため「正確な情報を得ること」と「的確な指示をだすこと」が大切であることを再確認いたしました。
 正確な情報を得ることが出来なければ的確な指示をだせずに避難に遅れが生じ人命に危険を及ぼす可能性がございます。
 そのため自衛消防隊長の立場として的確な指示を出せるようにすることだけでなく、情報を伝える自衛消防隊との連携を日々の訓練及び啓蒙活動でさらに強化して行きたいと感じました。

119通報担当のコメント

 各フロアから上がってきた情報を防災本部内で正確に共有できる様に、大きい声での報告やメモを活用することを心掛けました。
 また、館内放送や119番通報を実施した際、とても緊張してしまったので、常日頃より緊急事態が発生する可能性を頭の片隅に置き、業務に臨みたいと思います。

 

 

救護担当のコメント

 担架を使用し搬送を行う際、想像以上に「人の重さ」を感じました。
 女性の力では担架搬送は困難な場面が予想されます。
 実際に搬送する際は、男性が担架搬送を行い女性は搬送の補助(扉の開閉・先導時の声掛けなど)を行う様、役割を分けて行動すれば良いと思います。
 また、担架がない場合の安全な搬送方法についても知識を深めていきたいと思います。

 

初期消火担当のコメント

 初期消火を行うにあたり、消火器がどこに常備してあるのか把握していることが大切なことと思います。
 また、消火作業に集中せず、周囲への声掛けや防災本部への報告など、消火班としての任務を日頃から意識し、実際の場面ではスムーズに行動できるように備えたいと思います。

 

~消防署からのメッセージ~

平消防署消防隊からのコメント

 今回の消防訓練は、地震発生後に館内にて火災が発生したと想定しての初期消火・通報及び避難誘導を実施した総合訓練でした。
 自衛消防隊長を中心に各担当者が、各階の被害状況の把握、出火箇所の確認及び初期消火活動、館内への情報発信(放送設備活用)、来館者の避難誘導を迅速に対応しており、大変素晴らしい訓練内容でした。
 有事の際は慌てることなく、迅速・的確な行動ができるよう、今後も実践的な訓練を継続的に実施していただきたいと思います。

平消防署予防係長からのコメント

 当該事業所は、いわき駅前という立地で、商業施設や公共施設、オフィスなどが入居する大規模複合用途施設であり、様々な人が利用されています。施設には防災センターや各種消防設備が設置されており、設備の維持管理はもとより、自衛消防組織は常日頃から訓練を積極的に行い、防火・防災に対しての意識の高さが伺えます。
 今回は、地震後に火災が発生したとの想定訓練でしたが、各種テナントが入居している大規模複合用途施設などの場合には、それぞれの役割を認識し連携を図ることが被害を最小限に止める鍵となります。
 今回の訓練では、参加者それぞれが何か足りないところを発見されたものと思います。
 訓練は、そういった気づきの場であり、災害に備えての保険でもあります。
 いつ何時、災害が発生しても自然と体が動けるよう今後も訓練に取り組んでいただければと思います。

平消防署長からのコメント

 当該事業所は独自の防災体制が構築されており、多種多様な災害に対応できるよう日頃から積極的に訓練を実施していただいております。
 消防訓練の目的の1つとして「災害時に迅速・的確な意思決定ができるようにする。」ということが挙げられます。万が一、不適切な判断をしてしまうと多くの人命に及ぶ可能性があり、また、適切な意思決定ができたとしても判断までに時間がかかってしまうと手遅れになってしまうリスクがあります。
 多種多彩な災害から利用者の人命を守るためにも、これからも様々なシチュエーションを想定した訓練を重ねていただき、防災力強化に繋げていただきたいと思います。

この記事についてのお問い合わせは平消防署へ!

平消防署 予防係

電話番号:0246-23-9700

このページに関するお問い合わせ先

消防本部 予防課

電話番号: 0246-24-3941 ファクス: 0246-24-3944

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