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ツブ貝による食中毒にご用心!!

登録日:2018年11月26日

 

 ツブ貝等の巻貝を食べてから30から60分程度で、めまい、ものが二重に見える等の視覚異常や頭痛などの食中毒様症状を呈することがあります。これは、ツブ貝の唾液腺という部位に含まれるテトラミンという毒素が原因で発生するものです。
 食中毒にならないために、ツブ貝を食べる場合は、唾液腺を除去してから食べる必要がありますので、注意してください。
 (テトラミンは、熱に強く、加熱しても毒性が消失することはありません。)

ツブ貝とは

 アヤボラ(フジツガイ科)、ヒメエゾボラ、エゾボラモドキ等の巻貝(エゾボラ科エゾボラ属)又はスルガバイ(エゾバイ科エゾバイ属)等の巻貝を総称してツブ貝(バイ貝)と言います。
 貝の種類や個体差もありますが、1個食べるだけでも発症する場合がありますので、必ず適切な処理をしてください。また、テトラミンが筋肉部分に移行することもあることから、唾液腺を除去した場合でも食べ過ぎには注意してください。

 

(画像提供:公益社団法人福島県食品衛生協会)

テトラミン食中毒の症状

 ツブ貝等の巻貝を食べてから30から60分程度で、めまい、ものが二重に見える等の視覚異常や頭痛を呈し、酒酔いしたような状態になります。これまでの死亡事例の報告はありませんが、基礎疾患を有する場合、重症化する場合もありますので、注意が必要です。

テトラミンによる食中毒事例

 本市内においても、平成30年11月に、家庭で調理して食べたツブ貝(ヒメエゾボラ)に含まれたテトラミンによる食中毒が発生しました。
 本事例では、食後30分程度で、めまい、ふらつき、物が二重に見えるなどのテトラミンによる症状と類似の症状を示し、
また、唾液腺を取り除かないまま喫食していたことが判明しております。

唾液腺の除去について

唾液腺の場所



(写真提供:東京海洋大学海洋科学部食品生産科学科 長島裕二教授)

 

除去の方法


(画像提供:公益社団法人福島県食品衛生協会)
 

 

このページに関するお問い合わせ先

保健福祉部 保健所 生活衛生課 食品衛生係

電話番号: 0246-27-8593 ファクス: 0246-27-8600

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