平成30年度いわき市総合防災訓練の実施について
登録日:2018年7月31日
1 防災訓練の目的
災害対策基本法第48条及びいわき市地域防災計画に基づき、市民の防災に関する意識の高揚と知識の向上を目的に実施する。
2 訓練概要
(1)開催日時 平成30年9月1日(土)午前8時30分から正午まで。
※好間地区は9月9日(日)に実施。
(2)主 催 いわき市
(3)会 場 市内13地区
(4)参加者 地域住民、地域防災の中心的役割を担う自主防災組織や消防団、防災関係機関
(5)テーマ 「自助・共助を中心とした、地域防災力の向上」
平成28年11月22日の津波警報は、早朝の発表となり、市避難所班による避難所開設が避難者の到着後となった事例が発生した。
これを受け、早朝や夜間、休日の災害の場合、改めて、初動時における地区住民を中心とした避難所開設・運営の必要性が再確認されたことから、「自助・共助を中心とした、地域防災力の向上」をテーマに訓練を実施する。
(6)想定災害 平成30年9月1日(土) 午前8時30分 震度5弱地震発生
津波警報発表/土砂災害警戒区域における土砂崩れ前兆現象発生。
※前日の雨により地盤が緩んでいる状況での事象を想定。
3 今年度のポイント
(1)津波避難訓練
地震災害に伴う津波襲来に備えた訓練を実施することにより、災害による被害軽減及び市民の防災意識の高揚を図る。また、改めて津波避難場所や避難経路を確認する。
【主な訓練項目】
◆市避難所班到着前の自主防災組織を中心とした地区住民による避難所開設訓練及び市避難所班到着後の市避難所班による避難所運営訓練
◆平成28年11月22日の津波警報に伴う新たな課題(原則徒歩避難の周知徹底)を踏まえた「要配慮者及び支援する者」、「津波避難困難地域居住者」による自動車避難訓練(平地区、勿来地区のみ実施)
★津波災害時における自動車による避難ガイドライン(729KB)(PDF文書)(P1~P20)
※平成28年11月22日の避難状況等を記載したいわき市津波ハザードマップ暫定版(第2版)(P21~P25)
(2)土砂災害訓練/河川氾濫訓練
土砂災害は大雨以外にも、熊本県で発生した一連の地震による大規模土砂災害のように地震においても発生することを踏まえ、土砂災害警戒区域等に指定されている地域を対象として、情報伝達から避難までの一連の流れについて確認する。その他、想定災害とは別に、近年の豪雨災害の教訓を踏まえた、河川氾濫訓練も実施する。
【主な訓練項目】
◆市避難所班と自主防災組織を中心とした地区住民による避難所運営訓練
(3)市災害対策本部・地区本部設置訓練
大規模災害発生時に迅速かつ的確に初動体制を確立するため、職員の災害時初動訓練を実施する。
4 訓練内容
(1)情報伝達訓練
・各行政区で作成した、土砂災害警戒区域における緊急連絡網を使用した情報伝達訓練。
・緊急速報メール、いわき市防災メール、防災行政無線(戸別受信機、沿岸部屋外拡声子局、FMいわき緊急割込み放送、防災ラジオ)、ホームページ、SNS(Facebook、Twitter)を利用した情報伝達訓練。
(2)避難誘導訓練
・避難所及び避難経路の確認を行うとともに、消防団や自主防災組織等による住民主導の避難支援を行う。
・自主防災組織、民生委員を中心とした避難行動要支援者の避難支援体制を確認する。
(3)避難所開設・運営訓練
・各地区本部避難所班と自主防災組織が連携して避難所開設・受付等を実施する。
・避難所に備えた設備品(資機材、Wi-Fi、特設公衆電話)を確認する。
(4)防災講話
・災害に関する基礎知識、被害軽減のための備え、災害時の対処行動など、地域の災害リスクを認識する。
(5)災害図上訓練(DIG)
・地域で大きな災害が発生する事態を想定し、地図と地図の上にかける透明シート・ペンを用いて与えられた被害状況及びそこから推測される状況を書き込み、それに対する対処方法をグループ毎に討論していく。
5 主な地区別内容
No. |
場 所 |
主な訓練項目 |
内容等 |
1 |
藤間中学校 (平地区) ※津波災害想定 ◆9月1日(土) |
避難所開設・運営訓練 自動車避難訓練 防災講話 8:30~11:00 |
市避難所班到着前の避難所開設を想定し、自主防災会を中心とした地区住民による避難所開設・受入訓練を実施します。また、徒歩避難困難な方を対象とした自動車避難訓練を実施し(自動車避難アンケート回収場所:県立いわき公園)、その後、平消防署による防災講話を行います。 |
2 |
錦小学校 (勿来地区) ※津波災害想定 ◆9月1日(土) |
自動車避難訓練 防災講話 8:30~10:45 |
徒歩避難が困難な方、津波避難困難地域に居住している方を対象とした自動車避難訓練を実施し(自動車避難アンケート回収場所:クレハ駐車場/ヨークベニマル江栗店・一二三屋錦店駐車場)、その後、東北大学による防災講話を(自動車避難訓練講評等)行います。 |
3 |
湯本第一小学校 (常磐地区) ※土砂災害想定 ◆9月1日(土) |
防災資機材取扱訓練 10:00~11:00 |
仮設トイレや照明器具等の防災倉庫内にある資機材を実際に組み立てて、操作等を行います。 |
4 |
内郷内町小学校 (内郷地区) ※土砂災害及び河川氾濫想定 ◆9月1日(土) |
救命救護実演及び消火訓練 炊き出し訓練 8:30~11:30 |
内郷消防署による救命救護実演、消火訓練を実施します。また、避難所にてアルファ化米を使用したおにぎりを作ります。 |
5 |
四倉高校 (四倉地区) ※津波災害及び土砂災害想定 ◆9月1日(土) |
避難所開設・運営訓練 9:00~10:00 |
市避難所班到着前の避難所開設を想定し、自主防災会を中心とした地区住民による避難所開設・受入訓練を実施します。 |
6 |
三和ふれあい館 (三和地区) ※土砂災害想定 ◆9月1日(土) |
災害図上訓練(DIG) 10:30~11:40 |
地区住民や関係機関を対象に、災害が発生する事態を想定し、どのような対策や連携が必要か、地図を用いて検討を行います。 |
6 中止基準について
次の事象が発生した場合は訓練を中止する。
(1)気象警報が発表された場合(中止)
いわき市(浜通り南部)に、気象警報(但し、波浪警報を除く。)、津波警報(大津波警報)または、津波注意報が発表された場合
(2)緊急事態が発生した場合(中止)
いわき市内に災害等の緊急事態が発生している場合やその恐れがある場合
○例1 いわき市に震度4以上の地震が発生し、災害対策本部及び各災対地区本部が警戒体制をとらなければならない場合
○例2 地震による土砂災害などが発生し、災害対策本部及び各災対地区本部から「避難勧告」や「避難指示」が出された場合
○例3 市内に大規模な火災(山火事など)が発生し、いわき市の消防として総力をあげて(消防団も含め)対応しなければならない場合
○例4 石油コンビナート等特別防災区域で大規模な火災が発生し、消防及び消防団による対応が必要になった場合など
○例5 国民保護事象(弾道ミサイル等)が生じる場合
(3)気象注意報が発表された場合(協議により実施又は中止を決定)
次の気象注意報が発表された場合は、危機管理課が福島地方気象台や関係各課(消防本部、各支所等)と協議のうえ、訓練当日の午前6時00分までに訓練の実施または中止を決定する。
1)大雨注意報(50mm/3時間)以上の降雨
3時間総雨量50mmを超える場合には、体感としても相当の強い雨が感じられる状態であるため。
2)強風注意報(12m/秒)以上の暴風
毎秒12mを超える風については、相当に動作制限されることになるため。
3)雷注意報
金属物を使用する防災訓練については、危険性を伴うため。
4)その他
その他、上記の気象注意報は発表されてないが、訓練当日に、雨が降っていたり、風が強く吹いているなどの気象条件の場合には、様々な状況(今後の雨雲の動き等)を総合的に勘案して決定する。
7 関係者への周知について
(1)いわき市消防本部 消防テレフォンガイド(TEL:23-0119)
訓練実施または中止について、午前6時30分から消防テレフォンガイドによる案内を開始する。
(2)いわき市防災行政無線電話応答サービス(TEL:21-9901)
訓練実施または中止について、午前6時30分から防災行政無線電話応答サービスによる案内を開始する。
(3)いわき市防災行政無線(戸別受信機)
訓練実施または中止について、午前7時00分頃に戸別受信機への放送を行う。
(4)FMいわき(76.2MHz)
訓練実施または中止について、午前6時30分頃及び午前6時59分頃に放送を行う。
(5)いわき市防災メール
訓練実施または中止について、午前7時00分頃にメール配信を行う。
(6)訓練中止時の関係機関等への連絡
訓練が中止となった場合のみ、午前6時30分までに関係機関へ電話連絡を行う。
このページに関するお問い合わせ先
危機管理部 災害対策課
電話番号: 0246-22-1242 ファクス: 0246-22-7461