常磐湯本地区まちづくり計画
登録日:2017年8月2日
平成17年3月に策定した「常磐湯本地区まちづくり計画」については、本市の広域観光拠点である常磐湯本地区を対象として、目指すべき具体的な市街地像を設定し、土地利用の配置や都市施設、都市環境等の整備手法、テーマ毎の事業計画等の詳細な内容を定めたもので、計画に基づき、これまで、「鶴のあし湯」や「野口雨情記念湯本温泉童謡館」の整備のほか、湯本川調節池や都市計画道路等の都市基盤整備など、公民連携により各種まちづくり事業を展開してきたところです。
しかしながら、東日本大震災の影響により、常磐湯本地区においては、観光客の減少や損壊家屋解体の進行により空き地、駐車場等の低・未利用地が増加しており、温泉観光地としての厳しい状況が続いているほか、駅前に立地する市営天王崎団地の用途廃止及び、解体・更地化が予定されるなど、土地利用が大きく変化しています。
一方で、JR常磐線湯本駅舎のリニューアルのほか、いわき湯本温泉「フラのまち宣言」や「フラ女将」の活動など新たな地域活性化に向けた取り組みも行われています。
このような状況を踏まえ、本市では、賑わいと魅力に溢れた観光拠点の再生に向け、「地区まちづくり計画策定に関するパートナーシップ協定」を締結している「じょうばん街工房21」と協働で取り組み、計画を改訂しました。
常磐湯本地区における「地区まちづくり計画」の対象区域は、湯本駅西側を中心に南北に延びる既成市街地(温泉商業地・居住地)に湯本川調節池周辺等の駅東側の一部を加えた範囲としました。
概要
まちの将来像「手を取り合い、安心して暮らせる ホットするまち」
地域に住んでいるひと・地域で働いているひと・地域に関心があるひとなど、地域が一丸となって手を取り合い、湯のまち“いわき湯本”の文化を継承・連携・発展させ、地域全体の魅力・質・活動が高まることで、地域のひとだけでなく、訪れたひとまでもが安心して暮らせる(滞在する)ような、 「ホットするまち」を目指します。
基本理念
人が育む元気なまちづくり
地域がつながる豊かなまちづくり
暮らしを守るやさしいまちづくり
基本方向
1. 地域文化としての「温泉とフラ」の活用
2. 地域資源の再編集とネットワークづくり
3. 賑わいの商業地づくり
4. 元気あふれる交流空間づくり
5. 安全性・防災性の向上
6. 各種サービス機能の充実
計画書
常磐湯本地区まちづくり計画(改訂版)(8MB)(PDF文書)
計画の策定経過
地元まちづくり団体との意見交換
地元まちづくり団体の「じょうばん街工房21」が事務局のワーキンググループの皆さんと、ワークショップなどを行ってきました。
日時/場所 | 内容 | 主な意見など |
平成27年9月24日(木) 19:00から21:00まで いわき湯本温泉旅館協同組合 2階 会議室 |
・常磐湯本地区の現況 ・アンケートの調査内容 |
・温泉を活かした街並み、浴衣を着て歩けるような街並みづくりが必要ではないか。 ・湯の華会では「フラのまち宣言」を行っており、それを活かした賑わい創出を考えていきたい。 ・旅館、商店街、地元企業が協働しようという下地は醸成されてきている。 |
平成27年10月21日(水) 19:00から21:00まで いわき商工会議所常磐支所 2階 会議室 |
・まちの問題・課題の確認 ・まちに足りないものとまちが魅力的になるアイデア出し |
・商業ゾーンと居住ゾーンの明確化 ・ゾーンに合わせた空き家の有効活用 ・自然資源の有効活用 ・交流空間・機会(拠点)の創出 ・観光資源のネットワーク形成 ・空き店舗の有効活用 ・歩行空間の確保 ・観光交通への対応 ・まちのカラーづくり |
平成27年11月10日(火) 19:00から21:00まで いわき商工会議所常磐支所 2階 会議室 |
・アイデアをアンケート調査項目(5項目)に分類 ・住民アンケート結果報告 |
※アイデアをまちづくりの5つの視点「きれい」「安全・安心」「活気・賑わい」「憩い・潤い」「便利」に分類する作業を行い、アイデアによって、まちがどのように変わるのかを話し合いました。 |
平成27年12月2日(水) 19:00から21:00まで いわき商工会議所常磐支所 2階 会議室 |
・地区を6つのエリアに分類 ・各エリアに必要な機能と施策案の検討 |
・駅前周辺エリア:地区の中心となる賑わい・交流機能 |
平成28年2月1日(月) |
・住民及び来訪者アンケートの結果報告 |
・市外から避難されている方々も含めた視点でのまちづくりが必要ではないか。 ※各エリアにおいて実施すべき施策を整理し、今後、今年度のワーキンググループの成果としてとりまとめることになりました。 |
平成28年9月13日(火) |
・地区の現況及びまちづくりの課題の再確認 |
現況と課題について ・温泉地としての魅力について理解と情報が不足している ・商店のシャッターが閉ざされ歩行者が少ない など 基本理念、まちの将来像及び将来都市構造について ・周辺観光施設との連携が必要 ・観光客へのおもてなしを重要視すべき など |
平成28年9月27日(火) 19:00から21:00まで いわき商工会議所常磐支所 2階 会議室 |
・まちづくり計画に盛り込む方策のアイディア出し | ※昨年度とりまとめた施策も含め、更にアイディアを出し合いました。 ・湯本オリジナルアロハシャツの開発 ・創作フラ料理、ハワイの食を扱う飲食店の誘致 ・スポーツと温泉の融合といった新たな企画 ・フラダンス等のイベント開催 など |
平成28年10月11日(火) 19:00から21:00まで いわき商工会議所常磐支所 2階 会議室 |
・まちづくり計画に盛り込む方策のアイディア出し | ※前回に引き続き、アイディアを出し合いました。 ・イベントスペースづくり ・「ほるる」を活用した炭鉱体験の企画充実 ・交通安全対策の強化 ・バスなどの交通サービスの充実 ・高齢者向けの宅配サービスの実施 など |
平成28年10月25日(火) 19:00から21:00まで いわき商工会議所常磐支所 2階 会議室 |
・まちづくり計画に盛り込む方策の修正とアクションプランの検討 | ※前回までに出し合ったまちづくり計画に盛り込む方策をもとに、方策としての実現性の検討による絞り込みや修正、及び実施主体(だれが)、実施時期(いつ)、実施エリア(どこで)の検討を行いました。 |
平成28年11月15日(火) 19:00から21:00まで いわき商工会議所常磐支所 2階 会議室 |
・まちづくり計画に盛り込む方策の修正とアクションプランの検討 |
※前回に引き続き、作業を行いました。 |
平成28年12月6日(火) 19:00から21:00まで いわき商工会議所常磐支所 2階 会議室 |
・まちづくり計画に盛り込む方策の修正とアクションプランの検討 |
※前回に引き続き、作業を行いました。 |
平成28年12月13日(火) 19:00から21:00まで いわき商工会議所常磐支所 2階 会議室 |
・地域の各団体のアンケート結果の方策案への反映 |
※じょうばん街工房21が独自に行った地域の各団体へのアンケート結果を踏まえ、これまで検討してきた方策案との整合性を確認しながら、新たに盛り込む方策について検討しました。 |
平成28年12月19日(月) 19:00から21:00まで いわき商工会議所常磐支所 2階 会議室 |
・地域の各団体のアンケート結果の方策案への反映及びまちづくり計画としてのまとめ方の確認 | ※前回に引き続き、地域の各団体へのアンケート結果を踏まえた方策の検討を行い、その後、これまで検討してきた方策をもとに、まちづくり計画としてのまとめ方について意見交換しました。 |
平成29年1月12日(木) 19:00から21:00まで いわき商工会議所常磐支所 2階 会議室 |
・各種方策の地区まちづくり計画への位置付け方と計画策定後の推進体制について |
※これまでに出された方策のアイディアを、どのように地区まちづくり計画に位置付けていくか、また、計画を策定した後、どのようにアイディアを事業化し、推進していくか、意見交換しました。 |
まちづくりに関するアンケート調査結果について
常磐湯本地区にお住まいの方及び来訪者の方を対象にアンケート調査を実施しました。
調査結果につきましては、今後のまちづくりの参考とさせて頂きます。ご協力ありがとうございました。
住民アンケート調査の結果
調査方法:郵送回収式アンケート
調査対象:JR湯本駅から2キロメートル圏にお住まいの方2,000人
調査期間:平成27年10月1日~19日
回収数:733票
住民アンケート調査結果(941KB)(PDF文書)
来訪者アンケート調査の結果
調査方法:旅館宿泊者への直接アンケート
調査期間:平成27年9月20日~11月9日
回収数:107票
来訪者アンケート調査結果(1MB)(PDF文書)
このページに関するお問い合わせ先
いわき市都市建設部都市計画課計画係
電話番号: 0246-22-7511 ファクス: 0246-24-4306