コンテンツにジャンプ

その8 『ごみ分別を振り返ります』(平成27年8月26日市公式Facebook投稿)

登録日:2015年8月26日

「ごみ分別を振り返ります」編

集団資源回収の様子(昭和55年、いわき市撮影)

 いわき市民の皆さん!日々適切なごみ分別へのご協力をありがとうございます!前回と今回は、いわき市のごみ分別がどのように始まって、どんな経過をたどってきたのかを振り返っています。

 前回(その7『ごみ分別はこうして始まりました』)ご紹介した通り、いわき市でごみの分別収集が開始されたのは、昭和56年4月のことで、「燃えるごみ」「燃えないごみ」「大型ごみ」の3分別からのスタートでした。今回は、現在の10分別に至るまでの30年の過程を振り返ってみたいと思います。

 まず、昭和59年に「廃乾電池」の回収が始まって4分別に増えます。

 初の廃乾電池回収が行われた昭和59年8月29日は、「市内7,826か所の集積所から約5トンが集まり成功を納めた」と記録があります。当時、収集後の電池は、埋立処分地でごみとして保管されていましたが、平成元年以降は専門業者によって資源化処理され金属などがリサイクルされています。

 平成元年からは、新聞紙、雑誌類、段ボールの「紙類分別回収」が始まり、5分別になります。紙類回収の開始以前も、市内各地区の子ども会などによる資源物の回収が行われていましたが、市が本格的に取り組んだ背景には、増え続けるごみの問題がありました。

 昭和63年度に収集した焼却ごみは92,109トン、昭和60年度の72,337トンと比較すると、たった3年間で27.3%も増加!このまま増え続ければ、数年のうちに市内2つの清掃センターでは処理しきれなくなることも危惧されていましたが、もう1つ清掃センターを建設するとなれば100億円以上もの税金を投じなければならず、ごみの減量化は、いわき市にとってとても重要な課題でした。

市の古紙回収の様子(平成6年、いわき市撮影)

 そこで市は、昭和63年度に処理された焼却ごみのうち、約3割が再生可能な紙類であることに着目、その回収方法について協議を重ねました。古紙を含む資源回収については、行政区ごとに組織された団体によって「廃品回収」などとしてすでに行われていて、売却代金は子ども会の運営費に充てられるなど、地域によって事情が異なっていました。そのことから、市は、市内12か所のモデル地区での試験運用を経て、平成元年11月に地域の実情に合わせながら部分実施というかたちでスタートすることとしました。市内全域で古紙回収が行われるようになったのは平成14年からで、皆さんもご存知の通り、回収された古紙は重さによって売却され、売却代金は各行政区に還元されています。

 平成9年からは、平成7年に施行された「容器包装リサイクル法」を受けて「ごみ細分別収集」が始まります。それまでの5分別は、(1)燃えるごみ、(2)燃えないごみ、(3)かん類・ペットボトル、(4)びん類、(5)古紙類、(6)小型家電製品など金属類、(7)大型ごみ、(8)廃乾電池の8分別へ変わりました。分別数も多く複雑になりましたが、この8分別の実施によって、平成8年度に24,385トンだった埋立ゴミは、平成9年度には11,799トンと、大幅なごみの減量化につながりました!同時に、平成8年度まで6%前後を推移していたリサイクル率も、平成9年度に8.4%→平成10年度に9.3%→平成11年度に9.8%→平成12年度に10.6%→平成13年度に12.2%と上昇が見られるようになります。

 平成14年には、新たに「リサイクルするプラスチック」が加わり、9分別となります。また、古紙類には「紙箱・紙袋・包装紙」が加わり、部分実施だった回収も市内全域へ拡大されて、焼却ごみからのリサイクルがさらに進みました。結果、リサイクル率もさらに上昇して16.7%になります。

 9分別が始まって、ごみの中に容器や包装がいかにたくさん含まれていたか気が付いた方も多かったのでは?開始当初は2週に1回だったプラスチックごみの回収が、5年後の平成19年から週1回に変更されたのには、だれもが納得だったことと思います。

 平成23年、「製品プラスチック」が加わって現在の10分別となります。このとき、分別開始以来30年間使われてきた、ごみの分別名称が変更されました。現在、「燃えるごみ」は「燃やすごみ」に、「燃えないごみ」は「燃やさないごみ」に変わっています。意外と旧名称のままお使いの方も多いのでは?

 物質として「燃える」ものでも、それを「燃やす」かどうかは、私たちが決めることです。目の前にあるものをごみにするか、資源にするか、それも私たち次第。ごみが減れば、処理費も減って、破壊される環境も減って……良いことがたくさんあります。これまでのいわき市のごみ分別も、根っこにあるのはそんなシンプルな気持ちです。これからもそんな気持ちで、ごみ分別へのご協力をどうぞよろしくお願いします!

このページに関するお問い合わせ先

総合政策部 広報広聴課

電話番号: 0246-22-7402 ファクス: 0246-22-7469

このページを見ている人はこんなページも見ています

    このページに関するアンケート

    このページの情報は役に立ちましたか?